そんなおいしいイベントの特集を、他のコーナーやバンド紹介をまじえながら夜中の2時から明け方の6時まで延々やってたビーオペスペシャル。2000年1月。寒さと眠気と戦いながらそろそろ限界・・・と記憶が飛びかけた朝の6時近く。
『それではラスト曲、Raphaelからeternal wish〜届かぬ君ヘ〜』
そういってかけられたこの曲。Raphaelの「ら」の字も知らなかったあたしがイントロを聞いた瞬間に何か得体の知れぬ感情を抱いたこの曲。綺麗な旋律にのるYUKIの独特な声。ビジュアル系と分類されるバンドのどの曲の中にも、聞いたことのなかったその声とメロディー。あたしが好きになっちゃいけないジャンルの曲か?と不安さえ覚えたあの夜。その後何度も何度も聞きなおしたあの曲。今まで買い溜めてたSHOXXを全部読みなおしてRaphaelを探した。
そしてあまり行動派ではなかったあたしがタワレコに行きHMVに行きヤマギワに行き探しまわりどうしても見つからず速攻で取り寄せまでしてもらった「LILAC」。今思えばJEEZに行けば絶対にあっただろ…と思うが。とにかく手にはいってからしばらくの間、バカみたいに毎日毎日LILACばかり聴いた。それから1週間もしないうちに新聞のテレビ欄の下の方のチケット発売情報に『2/13 CLUB QUATTORO Raphael vs kein 発売中』という文字を見つけ、その日のうちにチケピに走った。初めて買ったライブのチケット。ドキドキしながら家に帰り妹にライブに行く事を話したら妹までチケピに走りあたしの次の整理番号のチケットを買ってきた。笑。 あたしたちにせれだけの行動を起こさせたそれは、一体なんだったんだろう。
ライブの日が近づく。Raphaelへの期待と、聞いた事もないバンド「kein」への不安はつのる。それまであたしはライブといえばV6(爆)かラルクしか行ったことがなく、もちろんのこと"ライブハウス"なんてものは未知の世界。しかもビーオペでちょっとだけ聞いたkeinはなんだかとてもダークで怖そうだったし。確かライブバージョンの『嘘』を聞いたんだっけな〜。ほんとに不安だらけでQUATTOROに向かった。
もちろん初めてのハコで、コートやカバンをロッカーに預けるもしくは隅に置くなんてことを知らず・・・。今では考えられないがあたし達はコートを着て荷物を持ったままライブを見た。
最初に出てきたのはkein。さんざん怯えてたくせに、独特のオーラと金髪クルクル巻き髪のVoに釘付けで『嘘』の横揺れが楽しくてしかたなかった。この日はベースのルカくんが正式加入した日だった。途切れ途切れに彼を紹介する眞呼さまがまだ思い出せる。『雨音の記憶』の時の照明や音響、眞呼さまの醸し出す雰囲気がすごくて妹と「この曲名なんだろね?いいよね。」と話した気がする。そしてまんまとハマった。帰りに物販で写真とか買っちゃうくらいに。笑。 あたし達が初めてライブを見たインディーズバンドはkeinだったなぁ。
で、Raphael。今考えるとなんて奇妙な対バンだったんだろ。てか、今「対バン」て言葉あんまりなくない?気のせい??ま、いーや。
予想通り楽しいの一言につきるライブだった。奏でる音とラジオでのトークとのギャップ。ライブではそのどちらとも見られた。ほんと、曲はすごいのにしゃべるとなんであんなバカなんだろ・・・と。この頃はまさか彼等が自分と同じ年代だとは思いもしなかったし。コート着て前に突っ込んだおかげでライブが終わるころは全身汗びっしょり。2月という真冬にこんなに汗かくなんて有り得ない…こんな暑い場所があるなんてって、心底驚いた。あぁ、若かったあの頃・・・・(遠い目) その後いっぱいRaphaelのライブに行って、もうこの時のライブの記憶はあんまり残ってないけど、でも忘れられないライブ。

 
出逢いの奇蹟。

出逢いは奇蹟。

今はまだ涙でにじむ思い出でも
どう考えたっていい出逢いだったとしか考えられない。
どう考えたって。


 

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