涙枯れる頃には、、

どうしてだろう。
最近妙に、大好きだったあの人達のことをよく
思い出す。
初めて行ったライブ。
聞いた声。優しい曲。楽しい笑顔。

今更になって、もう二度とあの空間には戻れない
のだと再確認する。
大好きだったよ、もうずっと。
あたしはもうすぐ空に還った一天使の年齢を越して、あなたがあれほど嫌がってた『大人』になる。
それはあたしだけじゃなく、他のメンバーも同じ。
そっと飾ってある写真はずっとあの時のまま、決して年をとることのないあなた。

バカだなぁ、、一緒に素敵な大人になろうって・・そう思ったのに。カタチは変わっていっても、癒しの旋律、ずっと聞いていけると思ってたのに。

悲しいよ。最近やっと悲しみを実感する。
やっと落ち着いて、悲しいなぁって思える。
歩き出したメンバーと、二度と戻れない空間に
まだ未練タラタラな自分が居た。
寂しいなぁ。
どんなに願っても、もうあなたが創り出す音楽には逢えないんだ。
その事が、やけに辛く感じて。

あなたは今もあたしに『生きる』ことを、教えてくれている。